Ellos

###カラフルで、まっすぐ、踊りたくなるエレクトロポップ###

Ellosは、キーボード、シンセサイザー、打ち込みを多く
用いたスタイルから Fangoria、Astrudに続くバンドとして
考えられている。
そして、まだまだ、この２つの先輩には足元にもおよばない、
という声を聞く。

少しゲイっぽいおしゃれな2人の男の子、
ということで言えば、 特にASTRUDに近い。
けれど彼らのなんともいえないシュールな感じからは
まだほど遠い。
確かに、うそっぽいところもあり、
少しボーカルも安っぽいのも否定できない。
実際、彼らはゲイではなく、スタイルだけを 手法として
使っているとか。
そして、なんといって大人の哀愁にかける。

しかし、彼らの魅力は若さと素直さ。
ファーストアルバムの”Lo Tuyo No Tiene Nombre ”では、
最後までカラフルで 良質なPOPに溢れていて、体が自然と動きだすような曲ばかり。
Astrudはひねた苦笑が奥にひそんでいるけれど、
Ellosはうれしくて踊りたくてしょうがない、
そんな裏のないHappyさにあふれている。


1999年に結成、
2003年には国内の重要なフェス、FIB(ベニカッシム）にも参加、またセカンドアルバムも発表。
セカンドアルバムのジャケットはMadrid Rock(マドリッドのCD屋さん）の入り口に大きく
飾られた。
十分に成功を手に入れつつある彼らだけれど、これから、どう変わっていくか
どう成熟していくか、が今後の鍵かもしれない。

1999年末Ellos は300の場所でEP. "Deberias cambiar de opinion"
（自家製の音ではあるが十分に話題性があった。）をおくことを勝ち取った。
この５曲はマドリッド出身のデュオGuille Mostaza とSanti Capoteによって作られた。
彼らは、スペインのインディーズポップシーンに風穴をあけようとした。
Fangoria やAstrudといった、エレクトロポップバンドの残した足跡をたどりながらも、
十分に自分たちのオリジナリティーを持っていた。

Subterfugeレーベルからデビューアルバム'Lo tuyo no tiene nombre'を発表、
このアルバムは驚くべき売り上げと、ファンの評判を勝ち取り大成功を収める。
このアルバムは元Ole Oleのキーボーディスト
Luis Carlos Estebanによってプロデュースされた。
（これはEllosの音楽にぴったりとはまった！）

彼らのアートのベースは エレクトリックギター、シンセサイザー、
キーボード、プログラミング。
2001年という年は彼らの年であり、Festival Internacional de Benicassimにも
参加、大きな名声を勝ち取った。
たった1枚のアルバムで新しいスペインポップのアイコン、
必ず話題にされるグループへとなった。

いまや、この成功は偶然ではなかった、と示す時がやってきた。
'Ni lo se ni me importa'、彼らのセカンドアルバムは私たちが考えていたことが
確認できるアルバム。それは彼らは才能があるということ。その知的な詞、
ぴりりとしたユーモア、喜びにあふれた音楽、でもそれははしゃぎすぎて不快感を
与えるものでない。そしてダンスホールで踊るのに適している、
そんなことと彼らのモダンなイメージといつも話題にことかかない曖昧さがあいまって、
彼らの成功の鍵となっているといえるだろう。

いつも、もっと豊かな、ビタミンに溢れた音楽を求めて常に新しいことに挑戦している。
彼らを聞けば憂鬱なことは忘れてしまう。
（彼らの歌の多くでは憂鬱なことについて歌っているのだけれど。）
そして今はさらに、セルフプロデュースにのぞむ。

SUBTERFUGE　

ELLOS　（オフィシャル、スペイン語）

視聴する (SUBTERFUGEレーベル内)