LOS FLECHAZOS

スペインの最近のポップはここから始まったといっても
過言ではない、 エレファントレーベルを代表するモッズバンド。

モッズカルチャーを愛してやまないArejandro Diez
(アレハンドロ　ディエス)を中心に1986年に結成。
94年からはモッズのフェスティバルPurple Weekend を
地元レオンで 開催するようになり、次第にカルト的人気を
誇るようになりました。

曲はハモンドオルガンが印象的な正統派モッズミュージック。
キラキラした宝石のようなギターフレーズと、甘いボーカルは
これぞエレファントレーベルといった感じです。
笑ってしまうほどまじめにモッズファッションに身を固めた
CDジャケットも、60年代にタイムスリップしたようで、 全て一貫した
コンセプトに共感するファン、 フォロワーも多数いるようです。

モッズ界のカリスマともいえるアレハンドロですが、
LEONで彼が経営するレコード店Chelsieで実際に会った人によると、
ものすごくこじんまりとした人で腰が低かったとか。

惜しくも既に解散しましたが、ボーカルのアレハンドロはCOOPER名義で活躍中です。
カルト人気を証明するようにトリビュート盤も発売されています。

【バイオ】
1998年のモッズフェスティバルPurple Weekend で(彼ら自身の運営による),
そこでLOS FLECHAZOS は最後のコンサートを行い解散を発表。
LOS FLECHAZOS は10年以上もの間青春ポップの旗を掲げてきた。
古きよきメロディ、優雅さと良質な音楽。彼らの活動の質を証明するものは、
多くの熱心なファンたちがいるということ。このファンたちは常に親しい関係を保ち続け、
60年代カルチャーのフォーラムでもよく見かけられる。
LOS FLECHAZOS はポップ黄金時代の音を思い起こさせつつも、
そこに今の新しい感覚を付け加えたのだ。

彼らは、スペインのモッズ　ビートの一番の旗手〜そして今のところ、その地位を
受け継ぐバンドは現れていない〜であったのだ、彼らが、1986年に出身地レオンで
初めてのコンサートを行って以来。

LOS FLECHAZOSの完全なヒストリーはここで語るには長すぎる。
なので次のようにまとめよう。彼らは6枚のLPを発表し、数限りないツアーを
スペイン中で行い、60回以上テレビに出演した。まだまだ、リストは続く。
ビデオクリップの数々、イギリスで録音されたセッション、フェスティバルでのライブ、
イタリア、ドイツ、フランス、イギリスでのツアー。

彼らの音楽は次のように言えるだろう。 60年代のポップ、60年代を通して
Shel Talmy (WHO, EASYBEATS, CREATION, KINKS...)によってプロデュースされた
モッズのバンドたちとアメリカのブルーアイドソウル(MCCOYS, MAUDS,
YOUNG RASCALS, STANDELLS.... )の融合として。
スペイン語で歌う、ということはスペインでポピュラーになるのに役立った。
そして2枚のシングルは名声高いイギリスのレーベルDetour からも発表された。
これは英語で歌われ、ドイツのFourtune Records レーベルで編集されたライブCDと
同じく好セールスを記録、彼らは他のヨーロッパでもすぐに人気を博すだろう、
そんなところまで来ていたのだ。

ディスクレビュー　（LAND OF １０００　BEAT内　日本語）