Los Magneticos

小学生の時に、こども大百科でみた２１世紀は
いかにも未来、という世界だった。
でも、２１世紀を向かえて、そんな世界はこなかった。
未来らしい未来、でも絶対にそれはやってこない未来。

Los Magneticoｓを表現する言葉にこんなものがあった。
未来派テクノパワーポップ。
聴いていると確かに未来っぽい気がする。でもそれは絶対に
訪れることのない、こども大百科の中の未来に近い。
"Sin gravedad"(重力なし)の曲名のように、重力を感じない。

いささかB級っぽい響きは否めない。嘘っぽさも充満している。
癖が強く、決して、A級にはなりえない。だけれど。

ダンス系の"Claro que si"（もちろん、そう）を聴いているうちに、
何かがべったりと、耳に貼りついてくる。 気がつくと何回も聴いている。
すごくおいしいわけではないのに、いかにも、人工着色料をつかったカラフルなお菓子を
急に食べたくなる、そんな感じだ。


1995年にTormo（トルモ）兄弟と、Ismael（イスマエル）によって結成。
1998年、ミニCD　"Amarillo"の発売後、スペイン全国のツアーを行う。
エレクトリック、ダンサンブルな傾向を強めた
2000年のシングル"Claro que si"はラジオ番組"Viaje a los suenos polares"
（ビアヘス　ア　ロス　スウェニョス　ポラーレス）での年間１位、、
雑誌Rock de Luxの年間５位に 選ばれるなど
スペインインディーズ界で旋風を起こした。Bis, Devoに影響をうけつつ、
2001年、初のフルアルバム"Indestructible"（議論の余地なし）を発表、
フェスティバルFIBへの参加も果たしている。