雑 記
------------------スペインRock/Popで思ったこと

Hombre G "Venecia"(オンブレ へ 「ベネチア」)(2004/1/31)

先日買ったLa bola de cristal(ラ ボラ デ クリスタル)のDVDで
耳に残る曲がある。

Hombre G "Venecia"(オンブレ へ 「ベネチア」)。
80年代の大ヒット曲だ。

(このビデオクリップに最初にでてくるピアノを弾いている人が
80年代、ローザルクセンブルク時代のどんとに少し似ている。

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スパゲティが好き、モッツァレラが好き、ティラミスが好き、

もう準備はできた、スーツケースも持った
さあ、一緒にイタリアへ行こう
ストライプのセーターが買いたい
マフィアは無視して、ビーチで泳ごう

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本当はほかの部分もあるのだけれど、
イタリア語なのでわからない。
まあ、似たようなことしか歌っていないと思う。

字で書いてみると間抜けでも
スペイン語では韻を踏んでいて、リズミカル、
曲もとてもキャッチーで1回で覚えられる。

去年の年末、この曲がかかった途端
スペイン人の大合唱になったところも目撃した。

イタリア、っていう近い国をこれだけ
ステレオタイプで歌っている歌、というのも凄い。
でも、もし「いい曲」、というのがみんなに歌われ続けるのもの
であるのなら、これは「いい曲」に違いない。

私の昨日からの鼻歌もこれだ。

Vamos juntos hasta Italia,
quiero comprarme un jersey a rayas
Pasaremos de la mafia, nos banaremos en la
playa...

Saxy Sadie "Lost and Find"(2004/1/27)
時間が急に空いたのでMadrid Rockに出かけた。
グランビアにあるCD屋さん。オレンジ色の袋が目印。

ここは、なんとなく見にくくて好きではない。
レイアウトの仕方に愛を感じない。
倉庫に並んだ商品、って気がしてしかたない。

セール品コーナーで、かなり時間をかけて物色。
いくつか目をひくものをみつけたけれど
レジにいくまでに至らない。
帰ろうか、と出口近くで見つけたのが


Saxy Sadieの最新アルバム "Lost and Find" 。

彼らは10周年ということでスペシャルプライス、
なんと12.95ユーロが5.95ユーロ。これは買いでしょう。

Saxy Sadieは以前からコンピの中で聴いていたけれど
アルバムを買うのはどうかな、と思ってやめていた。
英語で歌う彼らにさほどの魅力を感じなかったからだ。
英語の歌を歌うバンドなら、世界に山ほどいる。
しかも、コンピに収録されていた曲の少し押し付けがましい
センチメンタルさに辟易するところがあった。

実際アルバムとして聴いてみて、
あれ、以外といいじゃない、という感じだ。

コンピというのは便利だけれど、以外と怖い。
1曲で語ることができることもあるけれど、
アルバムを通して、初めて知ることが出来る顔というのもあるのだ。

http://www.sexy-sadie.com/
##multimediaコーナーで視聴可能。##
La bola de cristal(ラ ボラ デクリスタル)のDVD(2004/1/22)

やっと、買った。
La bola de cristal(ラ ボラ デクリスタル)のDVD。
ずっと、買わなければ、と思っていたのだ。

ラ ボラ デクリスタルは80年代の子供番組。モビーダを知る上で重要な手がかりだ。
なぜなら、たくさんのモビーダ時代のバンドが登場し、
しかも、アラスカがナビゲータ役で出てくる。
詳しい説明は後日にモビーダコーナーに書こうと思っている。

買ったDVDはシリーズのうち6作目。
一番ビデオクリップが多く入っていたから これを選んだ。

実際ビデオクリップの部分を見てみた感想は.......
すごく摩訶不思議な世界だった。

大きく分けて、3つのタイプがある。

1. 思い切り80年代、キーボードが響き、人のいでたちはデュランデュラン風。
2, パンク、またはガレージ風。
3. ちょっとださめのB級
ロック、スペイン歌謡風。


約20バンドを見ている間、何度も衝撃が走ったが、そのうち
特に不可解だったバンドは以下の2つ。

Los Nikis/ Ernesto (ロス ニキス/エルネスト
)

曲はパンク。ごくオーソドックスなものだ。
問題は見た目。
ベース。パンク風Tシャツ。一番まとも。
ドラム。ごく80年代風の髪型、大きな黒の縦縞シャツ。
パンクらしからぬが、これはいいとしよう。
ギターとボーカル。
なぜだろう、2人ともポロシャツ、しかもラコステ。
まるでゴルフ場にいる2人。
ボーカルはプロゴルファーの青木選手のような髪型。

目をつぶれば、思いっきりパンク。
しかし、目を開けると、日曜日のお父さんゴルフ。
いったいこれは???

Gultamato ye-ye/Hey tio
(グルタマト ジェ ジェ/ヘイ ティオ)

舞台には恐竜、そしてマンモス。原始人の人形も見える。
サランラップにくるまれた人がもがいている。繭をイメージしている
ようだが、サランラップにしかみえない。
氷山にも見える火山が噴火している。
顔を白く塗ったメンバー達。ボーカル以外は
ほぼ黒系の衣装だが、ボーカルだけは原始人のような格好。
おそらく髪はちょんまげをイメージしたポニーテール、ちょび髭。
ばか殿??
首にはインド風スカーフ。
最後には意味もなく刀を振り回す。

理解を超えた演出に、唖然。
もしかしたら、白塗りあたり、山海塾かなにかの
影響かしら???
確か、ドイツのバンド、ノイバウテンの80年代頃のビデオは
山海塾かどこかの前衛ダンスグループが踊ってたし。
いや、KISSか??


全体に、お金がかかっていないなあ、っていうビデオが多い。
一番洗練されているのはやはりMecano(メカーノ)か。
だから一番知名度も高いのだろうなあ。

Jabalina musica (ハバリーナ ムシカ)(2004/1/18)
ほんとうに久々にCDを買った。
"Diez anos de espiritu Jabalina vol,1"
マドリッドのレーベルハバリーナの10周年記念のコンピ盤
 「ハバリーナスピリットの10年」。

昔から、CDを買うと、うれしくて家まで待てない。
なので、つい電車の中でパッケージを開けてしまう。
いらいらしながら、ビニールを破って、中の冊子や
装丁を確認して、どんな音なんだろう、と想像する。

このコンピ盤は特別ペーパー仕様で
ビニールをあけるまでわからなかったが、
私の大好きなマットな紙質。
男の子が望遠鏡を眺めており、その眺めている先には、
音符の星座が広がっている。
タイトルの横には”メロディーの理論と実践”。
これだけでも、きっといいにCDに違いない、と確信する。

さて中身。
「いままで」、と「これから」、の2枚組のうち「これから」しか
まだ聞いていないが、静かでメロディーのきれいな曲に溢れている。
できれば、何かしながら、ではなく
何もしないで、音楽の中に浸って聞きたい。
夜、ベットの中で、とか
テラスに椅子を出して何もしないで、ボーっとしながらとか。
音楽を聴く、という以外の何もしないで。

それぞれのバンドについては、後日。
##レーベルページで視聴可能
Subterfuge Record (2004/1/14)

Subterfuge Recordは好きなスペインのレーベルのひとつだ。
2003年に10周年を迎えたこのレーベルは、パンキッシュなもの、ロックなものが得意。
Fangoria(ファンゴリア)やEllos(エジョス)、Dover(ドーヴァー)等の
大御所も抱えている。
彼らのホームページや、コンピを飾る宇宙人?も愛らしい。

さて、昨年発売された、10周年記念のコンピ"Subterfuge Factory 1993-2003"。
3枚組のうち、2枚目は 1997年から2000年の曲が23曲収録されており、
女性ボーカルのものが多い。

その多くは天真爛漫なガールズポップ、といったバンド。
Los Fresones Rebeldes(ロス フレソネス レベルデス)等はその最たるもの。
元気いっぱい、悪がき娘が元気いっぱい歌うたう、ってな感じ。
またはBaby HorrorFromheadtotoeといったバンドでは、
ロックな姉御が力強い。

そういえば、スペインの女の子は、声が太い気がする。
かわいい、鈴のような声の持ち主は未だ2人くらいしか見たことがない。
すごくかわいい女の子でも、おばさんみたいな声の持ち主がいたりする。

日本の女の子のほうが声が砂糖菓子みたいだ。
そんなことを、ふと考える。

もう一度、CDの中の冊子を取り出すと
デザインとしてカタカナが羅列されている。
「ドゴガイズバギィ
 ハチンカラスン
 ヌヨヨアホフワワア」

もしかして、ジャケットの宇宙人からのメッセージ?

映画 Barrio(2004/1/14)

Barrioという映画をみた。全く期待していなかったわりに、いい映画だった。
(Barrio/ Fernando Leon de Aranoa 1998)


15才の男の子3人組が夏の間の繰り広げる
かなり苦めの話。

Barrio、バリオというのは地区、という意味だけれど
この映画では、下町、経済レベルの低い地域を指している。

面白かったのは、ピザ屋の話。
「配達スタッフ募集(要バイク)」のピザ屋の広告を見た
3人のうちの1人が、バイクを持っている、
と嘘をついて、働くところ。
結局、彼はバスと足を使って配達をするのだ。
支給された、バイクのヘルメットを持って。
ピザを持って、バスに乗っているシーンはなんともいえない。

音楽は、メインのテーマに、ジプシーブラス系の音楽、
地下鉄のシーンにHip Hop、女の子が部屋で踊るシーンに、ラテン系。
通りの車からは、テクノの大音量。

そして、耳の不自由なおじいちゃんの傍で2人の男の子が
大音量でかけるのはハードロック。たぶん、Extromaduroではないかと思う。
同じ曲がエンディングでかかる。

ハードロックは嫌いではないけれど、スペインのものはかなり.....
ださいと思う。


98年の作品だからそんな昔、でもないのだけれど
若者=ハードロック
という構図がある感じで面白い。

日本のサイケデリックプログレ(2004/1/10)

普段あまり話さないSergioが急に質問してきた。

「日本の70年のプログレバンドでCosmic Inventionって知ってる?俺の弟が
マニアで好きらしいんだ。サイケっぽいらしいんだけど。」

はっ????

かろうじて、日本の昔のプログレバンドには確かNOVELAというバンドがいる、と答えた。

日本でスペインのマイナーポップが受けているように、
スペインでも日本のマイナーな ものが受けていたりする。
たとえば、tujiko noriko。ギターウルフ。

家に帰ってからはたと気づいた。おととし買った雑誌Ruta 66には何故か日本の
サイケデリック特集があった!(なんてマニアックな。)

そこにはAcid Mather Temple, High Rise, White Hraven等の
日本のバンドがメインで紹介されていた、。全くわからん!!
そしてここにCosmic Inventionが記されていた。

紹介されている中でなんとかわかったのは
不失者(灰野 敬二)
ゆらゆら帝国
ジャックス
三上 完。

これだけでも十分にご馳走様、ってくらいのマニアックな顔ぶれ。
どうして、こうマニアックなものがこんな遠くまで流通するんだろう。
不思議だ。

2003年ベストとNacho Vegas(2004/1/9)

いろんな雑誌やインターネットの音楽ページで
2003年のベストアルバムを発表している。
いくつか見てみたけれど、それぞれ違っていて面白い。

その中で共通しているのは
La Buena VidaとNacho Vegas、Manta Ray、12twelve、Balagoあたり。
La Buena Vidaはもう日本でおなじみのはず、
Manta Rayはベテランさん、
そして12twelve、Balagoはpost rock系のニューカマー。

異彩をはなっているのはNacho Vegas。
"Cajas de musica dificiles de parar "は2枚組というハンディー付き。
ジャンルわけは場所によっていろいろだけど
Rockまたはcancion。つまりはロック系シンガーソングライターってことか。

FIBのコンピで1曲聴いただけなので、たくさんのことはいえないが
悲しげなメロディーに彼のべったりとした、粘着系の憂鬱そうな声が 重たい。
しかも、スペイン語が必要以上に主張している。
聞きなれたつもりの私にすら、違和感を与え続ける。
しかし存在感は、凄い。

でも、スペイン語の強い響きのせいで
残念ながら日本では彼は受けないのだろうな。

Rockdeluxのベスト10
1.Refree /Nones
2.Mala Rodriguez/Alevosia
3.Nacho vegas/Cajas de musica dificiles de parar
4.Sr.Chinarro/El vntrilocuo de si mismo
5.Emak Bakia/Frecuencia de un rojo devastador
6.12twelve/Speritismo
7.Balago/El segon pis
8.Mucho Muchaco/Chuleria
9.Manta Ray/Extratexa
10.Ruper Ordorika

ちなみにLa Buena Vidaは13位。

Lou Anne(2004/1/6)

先日、夏のフェスティバル、FIBベニカッシムのコンピを
聞きながら、CDについていた小冊子をぼんやりながめていた。

なんとなく見覚えのある顔が写真の中にいる。
めがね、くるくるパーマの頭.....
今、たまに手伝うお店のお兄ちゃんと似ている。
彼はJaimeだったな。
急いで本文を読むと、「2002年にはマドリッドからJaimeが参加....,」

いやいや、一度に三人のDavidと友達になったこともあるからな.....
似てるような似てないような....

次の日確認するとやっぱりそうだった。
彼はベニカッシムのproject DEMOで参加したLou Annのメンバーだった。
ここで紹介するよっていうと、うれしそうだった。

2月に出るアルバムを日本でも売りたい、といっていた。

彼がいろんな国に紹介のために送る、っていっていた写真は、
草原の中にメンバーが立っているモノクロものだけれど
人が小さすぎて自分でも、「多分これが僕。」っていうくらいだった。

今その曲をHPからダウンロードして聞いている。
草原の中に立つ彼らを想像しながら聞いている。

スペインの雑誌。(2004/1/5)

スペインで音楽や流行を知りたいなら雑誌が手っ取り早い。

-----音楽専門
Mondo Sonoro
http://www.mondosonoro.com

ROCKDELUX

-----音楽とファッション、流行
GO-MAG

PUNTO H

LADINAMO
http://www.ladinamo.org/

NEO 2
http://www.neo2.es/

Vanidad
http://www.vanidad.es


本屋にいってもみつからないものもある。
Mondo SonoroGO-MAG
PUNTO HLADINAMO 等はフリーペーパーだからだ。
洋服屋さんや、バル、雑貨屋、ライブハウス、大学などで手に入る。

私が好きなのはPUNTO H。たまに日本についてのことも書かれていて面白い。
あとLADINAMOもすごくがんばっているかんじがする。

しかし、気がついてみるとマドリッドの雑誌は少ない。
断然多いのはバルセロナ。やっぱり流行発信地はバルセロナなんだ。

スペインも寒い。(2004/1/3)

スペインは寒い。

スペインは何故か暑い国、といういイメージがあるようだけれど
冬はとっても寒い。
その証拠に、私は今年の冬はダウンのようなコートを着ている。
東京では着たことがない。

そしてなんと、夏も寒い。

Sonorama、というロックフェスティバルに行ったときのことだ。
場所はブルゴスの南、アランダ デ ドゥエロ。時は夏。
この町の出身の人から、夜は寒いから上着を持っていくように、
と注意され、長袖のパーカーを荷物にいれた。

昼、開場を待っている間、私はタンクトップだった。
とにかく暑かった。
日が暮れかけた頃、Cooperの演奏が始まった。
CooperはLos Flechazosの元メンバーのプロジェクト。
これを見に、スペインに来たようなものだったから、感動した。
他にAstrud、Fangoria等、国内の面白いバンドを見ることができた。

この手のフェスティバルでは、深夜3〜4時を過ぎたあたりで、
コンサートは終わってしまい DJタイムになることが多い。
一人できてしまい、テントもない私はもうすることがない。
しかも、パーカーを着ていても どうにもならない寒さ。

私は踊りたくもないのに、DJのスペースで、暖を取るため
朝6時まで踊っていた。

教訓。
カスティージャ・レオン地方のフェスティバルに行くときは
夏でもセーター持参のこと。

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