Polar

###　雪が降るときの静かな音楽　###

こんなに胸にぐっとくるバンドは久々だ。
Snow Songのあまりの美しさに、静かさに、胸が痛くなった。

どの曲も、心に、雪のように降り積もってくる。
静かに静かに。そしていろんな風景を思い起こさせる。
音自体が映像的だ。既に監督Gabriel Ochoaの短編
"Birth, School, Work & Death".に協力しているのも
不思議ではない。
静かながらも、積み重なって大きな音のうねりを生み出す。
それに聞く側は身を任せるだけだ。
せつない、ともちょっと違うかもしれない、でも何かが 胸の中に降り積もる。
体の中に満ちていく。

1994年にバレンシアで結成。現在までに数多くの受賞経験がある。
手始めにマドリッドのコンサートホールMaravillas（マラビージャス）のデモコンクール２位。
バレンシアのデモコンクール"Circuit Rock" 優勝。
1998年にアルバム"Sixteen Second Communication"を発表したあとは
同アルバムが雑誌Rock de Lux の年間ベスト９位に。
この前年97年には雑誌Mondo Sonoroの年間ベストライブ３位に選ばれている。
主なフェスティバル登場としては、98年のFIBベニカッシム、BAM（バルセロナ）
そして、Damon & Naomi とのスペインツアーも忘れることはできない。
2002年の"A LETTER FOR THE STARS"は既にLOWやPIANO MAGICの
高みにも近づきつつあると評価された。

Jabalinaのページでの彼らの紹介に、彼らの音楽をあらわす形容詞が並べられている。
甘い、心を動かす、雰囲気のある、何かを思いおこさせる、みぶるいさせる、痛みのある......

そして、同ページの次の言葉が印象的だ。

「まだ、彼らの音楽を楽しむ機会を得ていない人たちに、イメージしてもらうためにはこうだ。
彼らの曲は　部屋の中で日曜の午後に、雪は通りに降っているのを
楽しみながら、毛布にくるまって、ちっちゃい暖房をつけながら僕らがいつも聞く、
ああいう曲.....」
（Jabalinaホームページ、POLARのバイオより）

そうそう。私はこれに「暖かい飲み物を飲みながら」を付け加えよう。

Comes With A Smile (Jabalina 2004)

Jabalina Musica　sonido, soundコーナーから視聴可能

Jabalina Musica ホームページ内