雑 記
------------------スペインRock/Popで思ったこと

COMTEMPOPRANEAその3......60年代で踊れ(2004/8/27)
コンテンポップラネア、4つ目のバンドは
Cecilia Ann。

予定外で登場

本来の順番からいけば、La Casa Azulの順番であったので
私たちは、ほぼステージ中央の前よりに陣取っていた。
ステージにはリッケンバッカーのギターやSGが運ばれる。
?と思っていたら登場したのはCecilia Annの面々。

以前に彼らのコンサートを見たことがあったが
スタイリッシュな60sバンドを想像していたせいか
彼らの赤ぬけないステージングと、以外な線の弱さにがっかりしてしまった。
ビデオを見ても、60年代っぽい雰囲気が好きなのはわかるけど
いまいち面白みがない。その点、COOPER なんかはビデオも楽しい。
なので登場したのがLa Casa Azulでないとわかった時,
正直がっかりしたのだ。

ところが。
5分後、私たちは楽しく踊っていたのだった。

貫禄ある演奏

何枚かCDももっているから、聞きなじみのある曲もある。
それをなかなか誠実に、演奏しているように見える。
特に良いのはギター兼ボーカルのエストレージャ。
彼女は決して、バンドのお飾りではなくギターも歌もこなしてゆく。
そのギターの弾き方は、貫禄すら感じる。
とにかく以前見たコンサートの時と、私の感じるものは全く違った。

いいコンサートの私の定義。

それは心が動くこと、または体が自然と動くこと。
どちらも微動だにしないものはだめ。

で,今回の彼らのコンサートは体が楽しく動いた。
その意味でいいコンサートだったのだと思う。

【Cecilia Ann】
スペインでのインディーズブームの真っ只中の93年に結成。
60年代風の音楽をベースにしたポップ。
Elefantレーベルから2枚のアルバムを発表したのち
現在はIM Recordsに所属。




Cecilia Ann (Comtempopranea ページ内 スペイン語)

ビデオをみる  (Elefantレーベル内)


CDを買う (HMV)

かみなりが来た!(2004/8/25)

ボーカルは雷様

夏といえば、雷だ。 何年か前、ゆらゆら帝国のライブで
ボーカルを見て、雷様のようだ、と思った。
赤いシャツにもじゃもじゃパーマ。

このもじゃもじゃ頭、髪質のせいなのか
スペイン人に多く見かける気がする。

たまたま、Supernovapopのページからみた
The Sunday Driversの"On My Mind"のビデオでのボーカルの姿は
季節がらか、私には雷様に見えてしまった。

トレド発のグルーヴ感


さてこのグループはトレド出身、70年代を思わせるグルーヴ感溢れる音で
私たちの耳をノックアウトしてくれる。
前にみたイベントでも、多くの人が彼らを見にきていて
そのリズムにあわせて飛び跳ねるものだから
床が少しゆれていたっけ。

英語で歌ってるだけに、この手のバンドをスペインのバンドから
聞かなくてもいいかな、レニークラビッツ聞いたほうがはやいか
と思ってしまうのも事実。

なんていいながらも、さっきから何回かビデオを見ている。
なかなかかっこいい。

 

On My Mind ビデオ

The Sunday Drivers (オフィシャル スペイン語)

Mashroompillow (所属レーベル スペイン語)

COMTEMPOPRANEAその3......アルゼンチンのすがすがしい声(2004/8/14)

コンテンポップラネア、3つ目のバンドは
ENTRE RIOS(エントレ リオス)。
アルゼンチンのグループ。

高原の水のような声

このバンドの特筆すべきはなんといっても
ボーカル、イソルの声だ。
高原の中の川の水のように 透明度の高い声。
ほんの少しハスキーで そのざらつき加減もここちよい。

フェスのバンド紹介の冊子ではこうだ。
「ほかとも間違えようのない彼女の声のふるえには何かがある。
比較するものを探すのは無駄。その自然の魅力に直接降参するほうがよい」


眉毛のしっかりした、意志の強そうな彼女から繰り出される声は
本当に印象的。この彼女、多くの才能の持ち主らしく、
メキシコで童話を出版し、アルゼンチンの新聞でイラストレーターとして
働き、バロック音楽のグループで歌っているという。

アルゼンチンのスペイン語

アルゼンチンのスペイン語というのは少し、スペインのスペイン語とは
響きが違う。たとえば私が一番気になるのは「ジャ」の発音が「シャ」になること。
また友人に聞いたところによると、スペイン人にとっては
メロディーのように聞こえるらしい。。
なのでCDやビデオを見てイメージしていたのは
心の癒される美しい声によるソフトなポップ
だったのだが。

重低音テクノポップ+アルプス天然水ボーカル

実は、このフェスの1週間前にマドリッドで
スペインでの初の彼らのソロコンサートを
見に行った。びっくりしたのはステージにDJのセットが置いてあったこと。
初めは、別のバンドが前座としてあるのかと思ったくらいだ。

そして、どこぞのディスコばりに、低音が鳴り響く、テクノが始まった。
??
しばらくするとイソルが登場、重低音テクノをバックに
アルプスの水、といった感じの声で歌い始めたのだ。

なんていうか、アボガドと醤油、のように
食べてみる前はどうかな、と思うけれど
実際食べてみると、いけるなあ、のような組み合わせ。.

不思議なのは,全くCDからは予想していなかったこと。

そして今回、コンテンポップラネアのステージでも
重低音テクノポップ+アルプス天然水ボーカルを繰り広げてくれた。

ソフトなポップと思っていたのだけれど、彼女の表情のように
凛としたところのあるポップだ。




ENTRE RIOSを視聴、買う (Apple Crumbleレコード)

ビデオを見る (Elefant Records内 2003年)

ENTRE RIOS (Indice Virgen内 スペイン語)

COMTEMPOPRANEAその2......歌ってるのは誰だ!(2004/8/10)

COMTEMPOPRANEA、
トップバッターはSERPENTINA.

配られた冊子をみると
「朝の霧のような甘く、繊細で新鮮な楽曲」
私のCDからのイメージは、眠るためのまどろみの音楽。
この、荒野のような地でのコンサートはどうなるのか?

どんなコンサートでも、そうだけれど一番初めのバンドは
損することが多い。 お客さんはまばら、まだ日はくれていない。
なんとなく中途半端な雰囲気の中彼らのライブは始まった。

シンプルなステージ

セルペンティーナはパコとマリア兄弟のデュオで、セットは、ギターのパコと
歌のマリアという ごくシンプルなもの。
冊子のインタビューによれば

「ギターだけで行くのがいいんだよ、とにかく僕はいろんなものなくしちゃうしね。
安いものなら失くしてもいいんだけど。」


「踊る前と、踊った後は冷たく冷えたビールを飲みながら、ソフトなポップを聞いて
リラックスするのが心地いいんだよ。僕らが演奏する時にやってみてほしいな」


なるほど。

これもパコが歌ってるの??

びっくりしたことは、CDを聞いていた時は
あまり気にしていなかった パコの声。
パコのちょっとした4トラックの録音遊びから始まったこのグループ、
CDでは、マリアの3曲以外は全てパコが歌っているそうだ。
海坊主のような(失礼!)その体付つきからは想像つかない
かわいらしく、細く、まっすぐで、まるで女の子のようなソフト声。


え、これもパコが歌ってるの??

そんな曲が多かった。

マリアの声はもう少し甘みが強く、クラシックばりに歌い上げる時もある。
最近、作る曲はマリアの声が必要な曲ばかり、というから
今後少し変わってくるのかもしれない。

ライブ的には、最後まで少し半端な感じがあった。
こじんまりとしたライブハウスで、もっと親しみの雰囲気の中みるべきバンド
のような気がする。

【SERPENTINA セルペンティーナ】
バルセロナのレーベルANNIKAのグループ。
バレンシア出身のパコとマリアの兄弟。
セルペンティーナとは、コンサート等で投げる紙テープ。この名前は
パコの大好きなアーティストPAREDEの曲名から取ったとのこと。


【LINK】

Serpentinaを視聴、CDを買う (Apple Crumble Records内)

Annikaレーベル

雑記........昼寝のおともに......Serpentina(2004/7/7)

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